肌直下の血流が、肌質の運命を左右します
皮膚は、表皮、真皮、皮下組織で成り立っています。表皮への栄養はどこから与えられるのでしょうか?答えは、「真皮の表裏に張り巡らされた毛細血管の中を流れる血液から」です。つまり、この毛細血管に豊富な血液が流れていることが、表皮を良好に保つための秘訣なのです。乾燥、しっとり、シミ、キメ、白い、血色などを支配しているのは、真皮の表裏の毛細血管内の血流なのです。
その血流を高めるためには、どうしたらいいのか?答えは簡単です。青魚に含まれる脂肪成分であるEPAを利用するのです。EPAは単なる血液サラサラだけではなく、直径6ミクロンしかない毛細血管に、直径8ミクロンもある赤血球を変形させてスイスイと流していく重要成分なのです。
それだけでなく、EPAを多くとるとニキビや吹き出ものができなくなります。ニキビや吹き出ものの直接の原因は、冷えたら固まるアブラである飽和脂肪酸で、その飽和脂肪酸を抑えるのがEPAだからです。
毎日サンマ、アジ、サバを食べることができる人は食べてごらんなさい。肌質が変わり、素晴らしい美肌実感を得られます。化粧品を使うより、はるかに大きな実感を得ることができるのです。それができない人は、EPAのサプリメントを利用すればいいです。
EPA(エイコサペンタエン酸)は、血球の変形能力を高めますので、直径6㎛の細い毛細血管を直径7~8㎛ある赤血球が巧みに変形して通過するようになります。皮下血流が増えることにより、肌の血色がよくなり、肌への栄養補給も増えて肌質が向上します。
ニキビの原因は、皮脂腺の中に飽和脂肪酸(肉や乳製品の脂)が蓄積して、それが皮膚表面温度が下がった際に、固まってしまうことです(角栓形成。豚の角煮の表面の白い凝固脂を思い出せばわかりやすい)。皮脂腺内にEPAを送り込むと、脂肪が固まらなくなって、ニキビはできなくなります。魚は温度の低い海中を泳いでいるので、固まらない脂を持っているのです。